昨日の日記、あまりにも鬱々としていたのでさくっと削除した。メンタル面がもろに出るな。
ババアの昔話などしても誰の役にも立たないので少しは有用な話をしたい。ので今まで使ってきた同人誌の印刷所の話をします。ほぼ漫画本しか刷ったことないのでそのつもりで読んでね。
その前に印刷にはだいたい2種類ある話した方がいいですかね。
・オフセット印刷
きれい。テカらない。二色刷りなどもできる。納期はオンデマより長い。印刷代オンデマより高い。
・オンデマンド印刷
オフセットよりは質は劣りがち。テカリやすい(最近はそうでもないところもある)。紙が反る。納期はオフセットより短い。印刷代オフセットより安い。小説は漫画に比べてインクのテカりが気になりにくく、厚さもほどよくあって反りづらいためかオンデマが多い気がする。
ざっくりこんな感じ。早かろう安かろうがオンデマ、それより質がよいのがオフセットだと思っていればだいたい良いです。どっちがいいかとかはないです完全に自己満足。とお財布との相談。
1)あかつき印刷
初めての同人誌、マジでA5/B5の概念すら分からず始めたので印刷所すらよくわからない。聞ける人もいなかったのでとにかく調べまくって、初心者にも優しいと評判のこちらをチョイス。「せっかく刷るならちゃんと綺麗なのがいい」とオフセットを選択(当時のあかつきにはオンデマなかった)とにかくわからんことだらけで質問メールを投げまくったり電話で質問したりしたけどとても丁寧に対応してくれた。特に最初は本当に色々不安すぎてデータをCD-ROMに焼いて直接営業所に持っていって入稿を受け付けしてもらったり本当に初心者に優しかった。あかつきさんが優しかったからまた刷りたいと思えた。5年くらい愛用しました。ありがとうございます。
あかつきは「基本セットの早割+カラー刷り特殊紙フェア」でいつも使ってました。色んな特殊紙で刷ったな~…あと透明カバーつけたり。他では有料だった変形断裁を無料でしてくれたのでA5本を横半分に断裁してカバーかけたりとか色々やった。楽しかった。箔押ししたら金型くれた。イベント会場でも色々太っ腹にサンプルをくれる。好き。
印刷が綺麗という評判ですね。あと表紙の色が沈みやすいらしいけど鈍感な私はそこまで気にならなかったな。ファンタスPPというツルツルの紙(黒)に銀インク一色で表紙刷ってもらったりした(めちゃ削れるので断られがちだけどお願いして刷ってもらった)
色々してもらえるけど特殊加工系が弱い・締め切りが早い・他印刷所と比べてまあまあ印刷代がかかるということですっかり使わなくなってしまった…すみません…
2)STARBOOKS
「何かオンデマって安く早く刷れるらしい」「色んな特殊紙があるらしい」ということで使ってみてしばらくハマって使ってた。当時オンデマって安い代わりに紙とか選べないのが定番だったので、豊富な特殊紙があるスタブはすごく斬新なオンデマ印刷所だった。ただどうしてもテカるんだよな~反るんだよな~…と思ってたけど最近スタブで刷った同人誌を見たらテカリが減っててビックリした。これが企業努力…!ちょっとまた使ってみたい気持ち。
とにかく優しい。最近は知らんけど昔はイベント当日に印刷の具合はどうですか~って直接ブースまで挨拶に来てくれてた。あと友人と合同誌を出したとき、友人が締め切りをブッチして私が泣きの電話を入れたら(皆さんは絶対マネしないでください)「大丈夫ですよ~今日の○時までにもらえれば間に合います~」と約1日で刷ってくれた上に「暇だったんで~」と割増料金取られなかった(皆さんは絶対マネしないでください)のでビックリした。後日印刷所内の取材記事を見たら畳張りの小さな部屋で完全手作業で荷詰めしてるのをみて「申し訳ねえ…」となった。印刷所に迷惑かけずに生きていきましょう(私自身は極道したことないです!!!)
締め切りは早く予約すればするほど締め切りが遅くなる予約制…だった。今もそうかな?出よ!と決めたら即予約してた。紙との組み合わせにもよるけど、テカリと反りがどうにも…というのと、早い予約が取れなかったらまあ印刷代も他とトントン…ということでここ3年くらい使ってないけど、最近の刷り具合を見て気になったのでまた使ってみたい気持ち。
ちなみにほぼ小説だけのアンソロはここで刷ったんですけど、厚さがあるからか反りは気にならなかったし文字だとテカリも気にならなかったです。
3)栄光印刷
とにかく締め切りが遅いのにまあまあ印刷代も安価で最初見た時ビックリした。その代わりちょっと特殊な印刷しよ!となるとグィン↑と料金と締切が上昇する。特に印刷仕様を気にしない、スタンダードなPP表紙本が刷りたい時によく利用してました。サンバセット。あと遊び紙を基本料金内でつけてくれた気がする…印刷の質も良いです。オフセットしか利用したことないです。今後も気が向いたら利用したい。安心安定の印刷所。
4)サングループ
「栄光と同じ締切でもっと印刷代が安いぞ!?」とビックリして何回か使った。その代わりと言っちゃなんだけどサイトの解読がまあ難解。暗号を読み解けた者にのみ開かれる扉…という感じ。オンデマとオフセット両方使った。装丁はあまり遊べない。オンデマはやっぱり反るけど、スミのテカリが少なくて感動した。あと表紙をRGB入稿できる上に、色の再現度が高くてビックリした。刷り上がりは好きな感じです。慣れると入稿フォームとか使いやすかった。ただ料金改定してからあまりメリットを感じなくなったので今後はどうしようかな…という感じ。
5)おたクラブ
最近使い始めた。気持ちの上ではまだお試し段階だけど、「料金の割に印刷の質が良い」これに尽きる。締め切りは2種類選べて納期早い方がお高めなので自分の状況によって選べるのがいいですね。デジタルオフセットというオンデマとオフセットの中間のような印刷方式を取っているのでオンデマ料金でオフセットのような刷り上がりになるのが本当にすごい。確か表紙もRGB入稿で行けたし再現度も高かった。あとホロPPとかちょっと変わった装丁を気軽に使えるのがいい。ただ表紙の紙は薄いな…と思った。まあでも値段から見たら目を潰れるレベル。まあまあの印刷所でしか扱ってないベルベットPPを導入したので秋の新刊はこれを使うと決めている。
ただとにかく入稿フォームが独特でめんどくせ~~~!!!!!なぜzipで一気にドン!させてくれない!?1ページずつドラッグ&ドロップでちまちま上げるの本当にストレス。P数少なかったらいいけど多いと地獄だし、よくエラーになるので締め切りギリギリに入稿するとストレスで爆発しそうになる。ここだけ本当にどうにかして…っていう…ほんと…今から次の原稿の入稿が鬱。
6)オレンジ工房
初心者に優しい!オンデマと言えばここ!って感じですね。最近はシーズンごとに色々可愛い紙とインクの組み合わせでフェアなどしていて気軽にちょっと凝った本が出せるのがいいですね。ただま~刷り上がりは昔ながらのオンデマ印刷って感じです。こないだ一次の本で10年ぶりくらいに使ったけどま~値段相応だね!って感じ。あと昔は印刷仕上がりイメージを全文送らないといけなかったけどそれがなくなっててよかった。アレめんどくさかった。
7)大陽出版
一時期気に入って使ってた。何でかは忘れた(…)あかつきより安くて締め切り遅かったからかな。今でもフェアとか使うとお得に刷れるイメージ。無双の再録本は確かここの再録フェアで刷りました。オフセットのみ利用。対応も良いし質も安定して良い。綺麗なオフセットを刷りたかったら大陽と栄光を比較してその時いい方を取るかなー。
8)プリントオン
特殊加工と言えばここ!じゃない?とにかく色んな特殊加工が出来るのでアイデアと予算次第でものすごい装丁の本が作れる。定期的に装丁選手権的なものをしてるけど見てるだけですげえ…!となる。かいどーくん蛇神様パロ本を出すときはここでヘビ柄カット加工を使おうと心に決めている。ここはオンデマ専門です。
ただ一度アンソロで使ったけど、表紙の色が鈍感な私でも分かるくらいありえん沈んだのが引っかかっている…私が悪かったのか何なのか。本文のスミはそんなにテカリ気にならなかった。特殊加工をしたい時に使う印刷屋というイメージなので、割高だし締め切りも早いけど少部数でもこんだけ色んな加工が出来るのは本当にすごいと思う。なのでオンデマなのも仕方ない。またアンソロや合同誌を出す機会があったら使ってみたいです。あとプリオンさんが本文を見てイメージして勝手に装丁してくれる「わくドキセット」なども有名ですね。こすると匂いがする加工もあって、桃の香りでたら使いたいな…と思ってたけど今みたら桃の香り追加されとるやんけ!!使いたい。使おう。
9)日光印刷
どうしてもやりたい装丁があって一度使った(あかつきに相談したら社長直々に「それはうちでは出来ないから他で刷って!頑張ってね!」と返事が来てウケた)。まあまあの部数を刷るサークルが使うイメージがある。対応はとても丁寧でした。オフセット。ただ刷り上がりが、スミが黒100%というよりはグレーがかかっていたので好みによる気がする。あとインクの匂いが強かった。
とりあえずこれくらいかな…あとはいつか刷りたい緑陽社で。という感じですね。あとほぼ小説アンソロを出す時に周りの小説書きに相談したら、ブロスをめっちゃ推された。コミックモールとかも。小説書きさんはその辺も調べてみてはいかがでしょうか。